表示中のチェーンメール一覧
・パソコンとプリンターの会話
・千円古札と五千円新札の会話
絶対にメールで転送しないでください。
誰かに教えるときは、サイトURL(http://chainmail.seesaa.net/)を。
パソコンとプリンターの会話
当編集部と提携関係にある(有)橿原工務店がこの度、電熱を用いて無機物同士の会話を録音する、珍なる機器を発明した。その内容の一部をここに掲載する。
A: パソコン
B: プリンター
(録音地 : 都内オフィス)
A ちゃんとやれよ!
B うるせえよ
A A4じゃなくて、B5だって言ってんのがわかんねえのか
B 設定されてない
A すぐそれだ
B 何だよ
A 何か起こると「設定されてない」の一点張りだ。もう少し柔軟に対応しろ
B おまえだって立ち上げるまでに設定、設定って騒ぐだろ
A 俺はさ、他にもいろいろやることあるんだよ。表計算とかデータベースとか
B それがどうした
A おまえなんか、ただプリント垂れ流してりゃいいじゃねえか
B あ。そういうことを言うのか
A 何だ
B 文字化けしてやる
A あのなあ
B メモハレミミホ¥¥@、とか意味なく並べてやる
A 紙がもったいないだろ
B うるさい
A トレイに入ってるのがB5なんだからさ、ちょっと考えればわかるだろ
B 設定されてない
A またか
B だいたいB判なんて、日本だけらしいぞ
A そんなデファクトスタンダードの話はいいよ
B おまえがモニターに頼んで「用紙設定を変更して下さい」ってダイアログ出してもらえばいいじゃないか
A いつもいつも仕事は俺か
B ヘルプボタンもあるんだろ
A あのね、本当にパソコンが使えない人は、ヘルプボタンがどこにあるかさえ知らないの
B 慣れないことするからだよ
A そう言うな。機械にめっぽう弱い部長が、苦しみながらようやく作った文書じゃないか
B 部の歓迎会のチラシなんて、手で書けばいいだろ
A そうだけど
B 社内メールで送るとか
A あの部長がメールを送れるようになるのは、早くて22世紀だと思うよ
B 生きてればの話だなあ
A なあ、出力してやろうよ
B 設定されてない
A まだ言ってんのか
B よく見ろよ。誤字脱字だらけだぞ
A まあね
B こんなの出力したって、どうせ修正ペンで書き直しだ
A 「この足袋は」って、なんだこりゃ
B この度は、だろうな
A ひどいね
B それはおまえの変換ソフトも悪いんだぞ
A 何だと
B おまえって「今日行く?」って入力すると、いつもまず「教育?」って変換するだろ
A 一番長く読みとれる言葉から選択するのが基本だ
B それこそ柔軟に対応しろ。みんな怒ってるぞ
A そうか
B そりゃそうだろ。教育かどうか尋ねる機会なんて、特にないだろ
A 悪かったな。俺は他にもいろいろ考えることがあって忙しいんだよ
B またプリンターが怠けてるみたいな言い方しやがって
A 仕事量が違うのは本当のことだろ
B …それ以上言ったら、よく読むと呪文になるように文字化けしてやる
A おい、部長がもう一度チャレンジしてるぞ
B あきらめ悪いな
A 今度こそ頼む
B 何が
A 何がって、プリントアウトだよ
B さっきの文書か
A ああ
B まあ、一応がんばるよ
A 一応じゃ困るんだよ。歓迎会は明日だぜ
B それは読めばわかる
A 部長はどうしても今日部員に配りたいんだよ
B 設定されてない
A いいか。友達として言っておく
B 何だ
A おまえ、このオフィスに来て何年になる
B 再来月で4年かな
A 4年か…。そろそろ危ないな
B う
A 技術の進歩はすごいからな。お互い、しっかり仕事しないとアウトだぜ
B いや、俺はまだまだ現役でやれる
A 備品の最終決済はこの部長がするんだぞ
B うそ
A 本当だよ
B さっそくプリントしようじゃないか!
A わかってくれたか
B 用紙設定は俺に任せろ
A …
B どうした
A …
B 何だよ、フリーズかよ!
A …
B この部長に再起動は無理だろうな
A …
B あ! 電源抜いちゃった! いきなり最後の手段を使うとは
A ああ…
B おお、起きたか
A 今、何が起こったの?
B おまえがフリーズして、部長がコンセントを抜き差しして、再起動だ
A ああ、そう…
B さっきの文書、覚えてる?
A さっきの文書って?
B やっぱり保存してなかったか…
A ねえ、さっきの文書って?
B 誰か部長に教えてやってくれ(以下無音)
A: パソコン
B: プリンター
(録音地 : 都内オフィス)
A ちゃんとやれよ!
B うるせえよ
A A4じゃなくて、B5だって言ってんのがわかんねえのか
B 設定されてない
A すぐそれだ
B 何だよ
A 何か起こると「設定されてない」の一点張りだ。もう少し柔軟に対応しろ
B おまえだって立ち上げるまでに設定、設定って騒ぐだろ
A 俺はさ、他にもいろいろやることあるんだよ。表計算とかデータベースとか
B それがどうした
A おまえなんか、ただプリント垂れ流してりゃいいじゃねえか
B あ。そういうことを言うのか
A 何だ
B 文字化けしてやる
A あのなあ
B メモハレミミホ¥¥@、とか意味なく並べてやる
A 紙がもったいないだろ
B うるさい
A トレイに入ってるのがB5なんだからさ、ちょっと考えればわかるだろ
B 設定されてない
A またか
B だいたいB判なんて、日本だけらしいぞ
A そんなデファクトスタンダードの話はいいよ
B おまえがモニターに頼んで「用紙設定を変更して下さい」ってダイアログ出してもらえばいいじゃないか
A いつもいつも仕事は俺か
B ヘルプボタンもあるんだろ
A あのね、本当にパソコンが使えない人は、ヘルプボタンがどこにあるかさえ知らないの
B 慣れないことするからだよ
A そう言うな。機械にめっぽう弱い部長が、苦しみながらようやく作った文書じゃないか
B 部の歓迎会のチラシなんて、手で書けばいいだろ
A そうだけど
B 社内メールで送るとか
A あの部長がメールを送れるようになるのは、早くて22世紀だと思うよ
B 生きてればの話だなあ
A なあ、出力してやろうよ
B 設定されてない
A まだ言ってんのか
B よく見ろよ。誤字脱字だらけだぞ
A まあね
B こんなの出力したって、どうせ修正ペンで書き直しだ
A 「この足袋は」って、なんだこりゃ
B この度は、だろうな
A ひどいね
B それはおまえの変換ソフトも悪いんだぞ
A 何だと
B おまえって「今日行く?」って入力すると、いつもまず「教育?」って変換するだろ
A 一番長く読みとれる言葉から選択するのが基本だ
B それこそ柔軟に対応しろ。みんな怒ってるぞ
A そうか
B そりゃそうだろ。教育かどうか尋ねる機会なんて、特にないだろ
A 悪かったな。俺は他にもいろいろ考えることがあって忙しいんだよ
B またプリンターが怠けてるみたいな言い方しやがって
A 仕事量が違うのは本当のことだろ
B …それ以上言ったら、よく読むと呪文になるように文字化けしてやる
A おい、部長がもう一度チャレンジしてるぞ
B あきらめ悪いな
A 今度こそ頼む
B 何が
A 何がって、プリントアウトだよ
B さっきの文書か
A ああ
B まあ、一応がんばるよ
A 一応じゃ困るんだよ。歓迎会は明日だぜ
B それは読めばわかる
A 部長はどうしても今日部員に配りたいんだよ
B 設定されてない
A いいか。友達として言っておく
B 何だ
A おまえ、このオフィスに来て何年になる
B 再来月で4年かな
A 4年か…。そろそろ危ないな
B う
A 技術の進歩はすごいからな。お互い、しっかり仕事しないとアウトだぜ
B いや、俺はまだまだ現役でやれる
A 備品の最終決済はこの部長がするんだぞ
B うそ
A 本当だよ
B さっそくプリントしようじゃないか!
A わかってくれたか
B 用紙設定は俺に任せろ
A …
B どうした
A …
B 何だよ、フリーズかよ!
A …
B この部長に再起動は無理だろうな
A …
B あ! 電源抜いちゃった! いきなり最後の手段を使うとは
A ああ…
B おお、起きたか
A 今、何が起こったの?
B おまえがフリーズして、部長がコンセントを抜き差しして、再起動だ
A ああ、そう…
B さっきの文書、覚えてる?
A さっきの文書って?
B やっぱり保存してなかったか…
A ねえ、さっきの文書って?
B 誰か部長に教えてやってくれ(以下無音)
千円古札と五千円新札の会話
当編集部と提携関係にある(有)橿原工務店がこの度、電熱を用いて無機物同士の会話を録音する、珍なる機器を発明した。その内容の一部をここに掲載する。
A: 千円古札
B: 五千円新札
(録音地 : 都内ラーメン屋レジ)
B うわあ
A うるさい。静かにしろ
B どうもにぎやかなところだ。落ち着かないな
A ん?
B あ。は、初めまして
A おまえ、新入りだな
B ええ。わかります?
A 見りゃわかるよ。板みたいに背筋のばして…。何だおまえ、五千円か
B はい
A 五千円は隣だろ
B あ。ほんとだ。いや、あの、レジのお兄さんが間違えたみたいで大変ですね。お昼のラーメン屋さんって、忙しくて。ぼく、初めて来ました
A おいおい、おまえ本当に初めてなのか
B ええ、そうです
A まさか銀行から直行か
B はい。さっき下ろされてきたばかりです
A しょうがない。それじゃ俺が、お札の何たるかを一から教えてやるか
B 失礼ですが、ずいぶん長いんですか
A 長いなんてもんじゃないよ。こう見えても夏目漱石の第1期生だからな
B え。じゃあ、先輩と同期だ
A 先輩?
B ええ。YGの355267Tです。知りません?
A 知らないよ
B そうですか…
A まあ、楽にして聞いてくれ。そんなに肩肘張らなくていいから
B あの、まだ折り目がついてないもんで、どこで体を曲げていいやらわからないんです
A ああ、そうか。俺なんかもう、折られまくりだからこの、「千」と「円」の間のところ見えるか?
B あれ。セロテープが
A あんまり折られて、破れかけたよ。前の前の人が親切にしてくれたから助かったけど、おかげで俺はもう、自動販売機には入っていけない体だ
B 大変なんですね
A 人ごとじゃないぞ。おまえだってそのうちにだな
B でも、お父さんが「五千円は少し大事にされる」って言ってました
A ま、まあ、そうだけど…
B あれ、ここはどうしたんですか?
A う、うるさい
B なんかボールペンで落書きが
A それだけは言うな
B 10桁か…。電話番号ですね?
A そうなんだよ!ひどいだろ?普通、電話番号メモするか?俺たちお金だぜ?
B お、落ち着いて下さい
A それもアートネイチャーの番号だぞ?覚えやすいんだから覚えろよ!
B 悩んでたんですよ、きっと
A 透かしのところ、断りもなくノートにしやがって。あいつだけは許せん!今度巡りあったら、ただじゃおかないぞ。絶対、復讐してやる
B そういうこと、あるんですか?
A 何が
B だから…、同じ人のところに、もう一回行くことですよ
A ほとんどない
B じゃあ、復讐できないじゃないですか。…ところで、どう復讐するんです?
A まあ、財布から落ちてみたりね
B ははあ、確かにショックはありますね。でも、千円じゃな?
A 何か言ったか
B いえ。何も
A だが、俺の長いお札人生の中で、一回だけそういうことがあった
B 同じ人のところに? へえ。あるんですねえ
A まあ、これもあまり思い出したくないんだけど
B あ、じゃあ、いいです
A ここまで聞いたら聞け!
B うわあ。はい、はい、わかりました
A 俺の夏目漱石、よれよれだろう?
B え? あ、ほんとだ
A 顔のところで何重にも縦に折られてな
B え。もしかして
A 下から見て笑ってる、上から見て怒ってる、あれだよ
B うわ、お札にとって最大の屈辱!
A しかもつまんないだろ? つまんないよな?
B まったくです
A そんな屈辱を受けて2年、ようやくしわも伸びて、すべてが思い出に変わる頃…
B またそいつのところに転がり込んだわけですね?
A ああ…。しかも、同じことやられたよ
B うわ?
A 同じことやらなくてもいいと思わないか? そうだろ?人間2年も経ったら少しは進歩するもんじゃないのか?
B 先輩は、なんか運が悪いですね
A おまえはいいよ。銀行から来て、すぐレジだろ。順調な滑り出しだ
B そうですか? ぼくはできればこんなラーメン屋じゃなく一流レストランとかがよかったんですけど
A おまえ、何もわかってないな
B どうして?
A 最近はカードが増えて、なかなか潜り込めないんだよ。そういうところは
B ははあ、そういうもんですか
A 俺なんか、銀行から来ていきなり銭洗い弁天だよ?
B ハードですね
A こちとら紙で出来てんのに無茶しやがって
B お札って、大変なんですねえ。自信なくなってきちゃったな
A そのあと競馬場行って、居酒屋行って、ファッションマッサージ行って、ここだよ
B 裏街道まっしぐらじゃないですか
A 俺にも、若い頃は夢があったけどね
B どんな夢ですか?
A やっぱりアタッシュケースに入りたかったね
B うんうん
A こう、なんか上品な感じするだろ? …お。レジが開いた
B うわ、まぶしい
A 九千円のお釣りだってよ。こりゃひょっとして
B うわ、つかまれた。もっと優しくして
A しばらく一緒の旅に出ることになりそうだ
B よろしくお願いします
A しかし店内はニンニク臭いなあ(以下無音)
A: 千円古札
B: 五千円新札
(録音地 : 都内ラーメン屋レジ)
B うわあ
A うるさい。静かにしろ
B どうもにぎやかなところだ。落ち着かないな
A ん?
B あ。は、初めまして
A おまえ、新入りだな
B ええ。わかります?
A 見りゃわかるよ。板みたいに背筋のばして…。何だおまえ、五千円か
B はい
A 五千円は隣だろ
B あ。ほんとだ。いや、あの、レジのお兄さんが間違えたみたいで大変ですね。お昼のラーメン屋さんって、忙しくて。ぼく、初めて来ました
A おいおい、おまえ本当に初めてなのか
B ええ、そうです
A まさか銀行から直行か
B はい。さっき下ろされてきたばかりです
A しょうがない。それじゃ俺が、お札の何たるかを一から教えてやるか
B 失礼ですが、ずいぶん長いんですか
A 長いなんてもんじゃないよ。こう見えても夏目漱石の第1期生だからな
B え。じゃあ、先輩と同期だ
A 先輩?
B ええ。YGの355267Tです。知りません?
A 知らないよ
B そうですか…
A まあ、楽にして聞いてくれ。そんなに肩肘張らなくていいから
B あの、まだ折り目がついてないもんで、どこで体を曲げていいやらわからないんです
A ああ、そうか。俺なんかもう、折られまくりだからこの、「千」と「円」の間のところ見えるか?
B あれ。セロテープが
A あんまり折られて、破れかけたよ。前の前の人が親切にしてくれたから助かったけど、おかげで俺はもう、自動販売機には入っていけない体だ
B 大変なんですね
A 人ごとじゃないぞ。おまえだってそのうちにだな
B でも、お父さんが「五千円は少し大事にされる」って言ってました
A ま、まあ、そうだけど…
B あれ、ここはどうしたんですか?
A う、うるさい
B なんかボールペンで落書きが
A それだけは言うな
B 10桁か…。電話番号ですね?
A そうなんだよ!ひどいだろ?普通、電話番号メモするか?俺たちお金だぜ?
B お、落ち着いて下さい
A それもアートネイチャーの番号だぞ?覚えやすいんだから覚えろよ!
B 悩んでたんですよ、きっと
A 透かしのところ、断りもなくノートにしやがって。あいつだけは許せん!今度巡りあったら、ただじゃおかないぞ。絶対、復讐してやる
B そういうこと、あるんですか?
A 何が
B だから…、同じ人のところに、もう一回行くことですよ
A ほとんどない
B じゃあ、復讐できないじゃないですか。…ところで、どう復讐するんです?
A まあ、財布から落ちてみたりね
B ははあ、確かにショックはありますね。でも、千円じゃな?
A 何か言ったか
B いえ。何も
A だが、俺の長いお札人生の中で、一回だけそういうことがあった
B 同じ人のところに? へえ。あるんですねえ
A まあ、これもあまり思い出したくないんだけど
B あ、じゃあ、いいです
A ここまで聞いたら聞け!
B うわあ。はい、はい、わかりました
A 俺の夏目漱石、よれよれだろう?
B え? あ、ほんとだ
A 顔のところで何重にも縦に折られてな
B え。もしかして
A 下から見て笑ってる、上から見て怒ってる、あれだよ
B うわ、お札にとって最大の屈辱!
A しかもつまんないだろ? つまんないよな?
B まったくです
A そんな屈辱を受けて2年、ようやくしわも伸びて、すべてが思い出に変わる頃…
B またそいつのところに転がり込んだわけですね?
A ああ…。しかも、同じことやられたよ
B うわ?
A 同じことやらなくてもいいと思わないか? そうだろ?人間2年も経ったら少しは進歩するもんじゃないのか?
B 先輩は、なんか運が悪いですね
A おまえはいいよ。銀行から来て、すぐレジだろ。順調な滑り出しだ
B そうですか? ぼくはできればこんなラーメン屋じゃなく一流レストランとかがよかったんですけど
A おまえ、何もわかってないな
B どうして?
A 最近はカードが増えて、なかなか潜り込めないんだよ。そういうところは
B ははあ、そういうもんですか
A 俺なんか、銀行から来ていきなり銭洗い弁天だよ?
B ハードですね
A こちとら紙で出来てんのに無茶しやがって
B お札って、大変なんですねえ。自信なくなってきちゃったな
A そのあと競馬場行って、居酒屋行って、ファッションマッサージ行って、ここだよ
B 裏街道まっしぐらじゃないですか
A 俺にも、若い頃は夢があったけどね
B どんな夢ですか?
A やっぱりアタッシュケースに入りたかったね
B うんうん
A こう、なんか上品な感じするだろ? …お。レジが開いた
B うわ、まぶしい
A 九千円のお釣りだってよ。こりゃひょっとして
B うわ、つかまれた。もっと優しくして
A しばらく一緒の旅に出ることになりそうだ
B よろしくお願いします
A しかし店内はニンニク臭いなあ(以下無音)